9月30日(月) ブロー・ザ・バーナー!(※)

血まみれの鹿を背負ったりゴルフクラブで人を襲ったり不動産屋とケンカしたり不法入国者の保証人になったり、と凄惨かつ攻撃的な夢を見たお話ばかりしているものですから、「三木さんて危ない人!?」と思われる方も多かれ少なかれいらっしゃることでしょう。 いや、無理に否定はしませんけど。

でも、私でも可愛い夢を見ることもあるんです。 今日見た夢はそんな夢。

旅行に行く友人から彼女の愛犬を預かった私。 その犬は柴犬より一回り大きなハチミツ色の可愛いむく犬です。 

「この子、誰にでも愛想がいいし、好き嫌いもないから手はかからないわよ。 ただ・・・」友人はちょっと顔を曇らせて「いや、大したことじゃないからその点は大丈夫。 それじゃよろしくね!」 そそくさと車に乗って行ってしまいました。

「お母さんが帰ってくるまでいい子にしててね」 そう顔を覗き込むと彼は嬉しそうに私の顔をぺろぺろなめます。 良かった、楽そうな犬やん。

しばらくして犬を散歩に連れて行きました。 一体日本のどこにそんな場所があるねんと思うほどの、広々とした草原です。 気持ちのいいところに連れてきてもらった犬は大喜び、ぴょんぴょんと私に飛びつきます。 するとその時・・・

ブォッツツツツ!!

不気味な音と共に、草原の草が犬を中心にミステリーサークルのように一気になぎ倒され、それと同時に回りの空気がまっ黄色に染まります。 何?一体なんなの?!、と思うや否や、私は鼻がもげそうな匂いで気が遠くなりました。

その犬はギネスブックに載るほどの「世界で一番おならのくさい犬」だったのです!

黄色いもやの中、草原をスローモーションで駆けるむく犬。 その姿に新聞・雑誌の「恐怖!世界一“へ”の臭い犬!」「アニマルウエポン」「ギネスに載った犬」といった見出しが日本語・英語・ロシア語・中国語などで次々とオーバーラップ・・・何かのプロモーションフィルムみたいですが、しょせん「への臭い犬」の映像です。

余りにものアホ臭さとおならの臭さに目が覚めましたが、可愛い顔して恐ろしい武器を持つ「きょうのわんこ」なのでした。


“ブロー・ザ・バーナー!”ー屁でもこいとけ! 小説版スターウォーズでハン・ソロがこう罵倒していた。 私が最初に覚えた「汚い英語」であるが、当時中学生の乙女だった私は“ハンさまが「屁」なんて!”とたいそうショックを受けたものだ。 そう、たけし11巻のシシカバ「野グソじゃないって!」位に・・・因みにシシカバのあの台詞は私の中では存在しなかったことになってます。 

9月25日(水)夢を見ていた(5)

疲れる夢を見ました。

どこにでもありそうな国道沿いの埃っぽい田舎道を急いでいる自分。

どうも「急がないと会社に遅れる」という私お決まりの夢のようです。 お前そんなに常にギリギリなんかと問われると返す言葉もございませんが、どうもそこらには凄い強迫観念があるようです。

小走りで歩を進めつつふと道の向こうを見ると、大小さまざまな檻が目に入りました。
檻を見ると中を覗かないと気がすまないというヘンな性分の私は、遅刻しそうだというのに思わずそれに吸い寄せられます。

・・・錆びて汚れきったその檻の中にいたのは虎でもライオンでもなく、犬や猫やウサギやオウムといった小動物。 そのどれもが全く世話をされていないと一目で分かる汚れぶりで、やせこけて空ろな目をしている彼らには虐待の痕すら見える有様です。

檻の中の毛玉だらけの猫の首に、小さな体に不釣り合いな重そうな鎖が付けられていたりして、この動物達の持ち主は一体何を考えているんだろう。 そう思って檻の近くの立て札を見るとそこに書いてあるのは

「動物に触るな。 カメラで監視中。 違反者は個人の所有物を破損したかどで法律に訴えさせていただきます」

何てことを! でも動物愛護の点で非常に遅れたこの国には、法的な拘束力のある動物レスキューがいるわけでもなく、所有動物にむごい仕打ちをしても中々規制できないのが現状です。 

ああ、とにかくまずは会社に行かなきゃ、愛護団体に連絡するのはそれからにして。

その時私の目に入ったのは、檻の中にゴミのように転がっている小鹿のミイラでした。
足は折れ、顔は殴られたせいか歪んでしまっています。 ガリガリに浮き出たあばら骨を見ると、餓死なのか、それとも虐待で死んでしまったのか・・・いずれにせよ死んでからまで放置するなんてひど過ぎる所行です。

訴えるなら訴えればいいよ、こんなもん置いて行けるか。
檻を開くと小鹿の死体を肩にかつぎました。 大型犬くらいの大きさとはいえ、ミイラなので軽々と持ち上がります。 

せめてどこかに埋めてやろう、会社までまだ遠いけれども紙みたいに軽いから楽勝だよね。 そう思って歩き出すと・・・はじめは楽勝の軽さだったはずの肩の荷が、一歩進むごとにどんどん重さを増してくるではありませんか。
うーん、なんだか段々重くなってきた気がするけど気のせいかなぁ・・・

しばらく歩く内に鹿はどんどん重さを増して肩に食い込み、もうこれ以上一歩も進めない。
もうアカン、一休みしようと地面に荷を降ろしてみると、

そこにはステキな王子様が・・・じゃなくって、血まみれの鹿の生体

一体何が起こったのか、とにかく説明するのも邪魔くさそうなうさんくさい超自然の力で小鹿は蘇ったようです。 ただ、蘇ったのはいいんだけど、折れた足や殴られて飛び出た目玉はそのまんま。 どうせ蘇らせるならちゃんと元に戻してくれ、超自然の力!

しかしいくら悪態ついても、子鹿が目の前で痛みにヒンヒン鳴いている事態には変わりなさそうです。

犬の単純骨折でも治療費10万円ヨリ・・・目ン玉飛び出した上に複雑骨折した鹿だといくら取られるのか想像も付きません。 第一犬猫病院では鹿は見てくれないよなあ。
とは言ってもこんな所に小鹿を残して行くほど冷酷にもなれなさそう。 こんなトラックが轟音を立てて行過ぎる国道沿いの道端には。

人生は重き鹿を背負うて遠き道を行くがごとし

この冬のボーナスはこれで飛んだなぁ。 
そう思いながら再び小鹿をかつぎ上げました。 獣医への道は遙か彼方へと果てしなく続いています・・・

7月10日(水) エリ・エリ

夢の中で領主の酒宴に招かれていました。 大理石の調度品、山海の珍味、忙しく立ち働く奴隷達。 ふーむ、貴公もなかなか上手く立ち回っていらっしゃると見える。 いやいやそれを言うならあちらの太った男をご覧なさい、彼は最近小うるさい仇敵が消え去ったとかで昇る太陽の勢いですよ。 消え去ったのではなく、消し去ったのではありますまいか。 ふふふ・・・ハハハハ・・・

そんな軽口を叩いていると、広間で余興が始まりました。 領主のお抱え画家が、一人の奴隷をモデルに「聖セバスティアヌス」を描けと命ぜられます。

そこでその画家が領主に申し出るのには、「苦悩するセバスティアヌスの姿を描くには、実際にこの青年に矢を放ってもらわねば!」

もちろん領主はこの申し出を快く聞き入れます。「そこまで求めるとは、画家として見上げた心がけ。 よろしい、矢を放つ準備をせよ!

その成り行きを見ながら、私は心の中で激しく突っ込みます。

「何かこういうシーン、見たことあるような・・・そうだ!これって芥川!?※ あたし芥川のパクリの夢見てるよ〜!」

もうこうなるとどこからどこまでか夢だかよく分かりません。 分かっているのは、夢の中の自分への突っ込みは恐ろしく体力を奪う、という事です。 目覚めるともうへとへと。

どんなもんでしょ、疲れているからこういう夢を見るのか、それとも私が元々そういう夢を見る人間だからか。  

一歩道を踏み外すと、昔、駅前の大きな交差点で見た変な女の人みたいになりそうでこわい。

♪みんな〜、私を見て〜見て〜!(エンドレス)」と歌いながら、信号待ちする人たちの顔を覗き込んで激しく踊っていた彼女・・・彼女は劇団員だったのか、それとも聖セバスティアヌスの夢を見ておかしくなったのか・・・? まったく白昼夢のような光景でした。

いずれにせよ、セバスティアヌス役の美声年が矢に射られる前に目が覚めて良かったよ。 

※芥川龍之介の「地獄変」だったかな。 鬼気迫る地獄の牛車を描くため、画家がおのが娘ごと牛車を燃やす話だったと思う。 確か中学校の教科書で読んだのだが、教科書に載せるにはちょっとえげつないのでは・・・と子供心に思った。

みんな大好き聖セバスティアヌス(セバスチャン)。 こういう画像が右から左に出てくるのがなんかイヤ。 

ゲイ系の写真集や画集を見ると、このモチーフの作品が非常に多いことに気付く。 ヴェルサーチも実写で広告写真撮ってたしね・・・ この聖人の何かが彼らの琴線に触れるのであろう。 

そういえばしまぶくセンセの読み切りは「ギリギリセバスチャン」だったな。 何かのシンクロニシティー? 

左・ソドマ「聖セバステイアヌスの殉教」

ローマ統治下のキリスト教信者受難時代の聖人。 殉教に向かう仲間に声を掛けたため信者であることが発覚し、杭に縛り付けられて無数の弓矢を浴びた。 

6月27日(木) 夢で逢いましょう

「お姉さん、謝々。ありがとう」

そう言って私の手を握った小さく冷たい少年の肌の感触で目覚めました。

・・・夢でよかった・・・ そう、又しても生々しい夢でうなされていたのです。

登場人物は「福建省から違法入国で出稼ぎにきた中国人の姉と弟」 

この設定だけでイタい夢だと分かりますよね。 姉の方は昔の知り合い(えらい美人の上海人)、10代の弟の方は、私の心を震わせるホールインワンのタイプ。 

常に姉の陰に恥ずかしそうに立っているシャイな細身・黒髪・小さめ(165cm位)の少年を見た瞬間、私の悪い病気が再発。 目がね、アーモンド型の目(※)が真っ黒で大きくてたまらなく綺麗なの。 「この目の為なら多少の苦難は我慢しよう」と思わせる目。

最初、ほとんど見ず知らずの他人である私を頼って来た姉弟を、過去の痛い経験から「助けてあげたいんだけどねえ・・・」と追い返してしまいます。 しかし、とぼとぼと帰る彼らの寂しそうな後ろ姿を見ると、「えーいっ!もう一連託生じゃ!」と決意がわき上がってきて、商店街をダッシュする私。

やっと追いついてハアハア息を切らしながら「保証人でも何でもなったげるよ。何でも言いな。」と少年に言うと、片言の日本語で冒頭の言葉・・・

しかし彼が嬉しさの余りとはいえ、私の手をひしと握った瞬間に、私の心には強烈な不安と疑念が頭をもたげました。 「こいつのシャイはひょっとして芝居?」

「又かよ・・・」という強烈は不安感が心臓を圧迫し、私を夢の淵から引きずり出してくれたのですが、あのまま目覚めなければどうなってたのかな。 

ロマンスは求めないけど、もう一度彼の目を覗き込んでみたい気がするな。

※ 私はアーモンド型の目が大好き。 シシカバもサルーキも特徴は「アーモンドの目」。 中東ではアーモンド型の目が美人の必須条件らしいが、トルコにはこういう何ともいえないことわざがある。 「死んだ盲人のアーモンドの目」。 トルコ版「猫に小判」らしいが、さすがオスマン・トルコの末裔というべきか何というか・・・

6月2日(日) ジャララバードからの風

昨日も12時間、今日も12時間寝てしまった。 寝過ぎでかえって体がだるくすっかりダメな人になった気分・・・ 睡眠時間が長すぎるとかえって夢を見ないものですが、目覚める直前にアフガニスタンはジャララバードに旅行してました。 実に安上がりです。

高台のホテルから見るジャララバードの夜明けは、荒れ果てた中にも古い歴史とそこで懸命に生きる人々の営みを感じさせ、実に荘厳な雰囲気。 感動に思わず目を潤ませてしまうほど。 いや、ニュースで見たジャララバードと「アジア古都物語」で取り上げられたイスファハン(イラン)の鳥瞰図が一緒くたになったお手軽なイメージなんですけれども。

しかし荘厳な雰囲気に感動するのも束の間、突然乱入してきた反政府ゲリラに拉致されて数十名のアフガン人と共にどこぞに連れて行かれる私・・・こんな異境の地であたし一体どうなるの? アイムジャパニーズ! 銃口を突きつけられ、金網の前にずらりと並ばされた私たちにゲリラはメガホンで叫びます。「これはあくまでデモンストレーションだ。お前達に危害を加えるつもりはない!」 しかしメガホンを持った男が最後まで言わないうちに、政府軍の銃弾が彼を射殺・・・そして始まる激しい銃弾戦。

「我々は民間人を巻き込むつもりはない!早く退避しろ!」そう言ってくれるのは嬉しいんスけど、横では一緒に拉致された民間人がバタバタと銃弾に倒れていっています。 このままではヤバい! でも下手に動くと流れ弾に当たりそう。 そう思っていると背後から飛んできたヤリが私の足首にぐっさり・・・ヤリは足を突き抜けてつま先まで届いています。 うわーっ、このままじゃ予定日に出勤できないよ! カブールに日本大使館あったかなあ。 歩けないだろうから救援者費用も請求しなきゃ、でも危険地域への渡航ということで保険会社は渋るんだろうなあ・・・

足を串刺しにされつつ、必死で頭を巡らせていたのですが、余りに色々考えすぎたせいか息苦しくなり、そこで夢から覚めたのです。 目覚めて良かった・・・アフガニスタンの夢の中でぽっくり逝ったりしたら、死後の世界でどこの宗教の神様に裁いてもらえばいいのか迷いますからね。

最近「不動産屋と戦う」とか「銀行と戦う」とか夢の中で戦ってばかりなので少々疲れ気味です。 自分の怒鳴る声で目が覚めるというのは、余り健康的とは言えませんよね。 たまにはもっとロマンチックな夢が見たいものです。 シシカバが中学校の夏服(白いカッターシャツ)で朝起こしてくれるとかそんな夢。 それならぽっくり逝っても悔いはないけどね。

目覚めて郵便受けを見に行くと、「アゴなしゲンとオレ物語」(ヤンマガ連載)の抽プレテレカが届いていました。 これ、確か前も違う絵柄のが当たったよな。 ダブルゲンさん。 応募ハガキの余白に書いたゲンさんへの激励文が余程気に入られたんででょうか。 どうせなら「おっぱいジョッキー」とか「カイジ」の方が良かった気がしないでもないけど。

5月27日(月) 夢を見ていた(4)

いとこの結婚式が終わり、疲れて一日中イリと一緒にだらだらしていました。 人もゴロゴロ、犬もゴロゴロ(お腹を壊しているイリ)。 枕元には近所の古本屋でゲットしたばかりの「中世末期の図像学」(定価上下巻一万二千円) 相変わらず鬼のように高いな!国書刊行会の本は。 それにしても”ヤクザと外国人とお好み焼き屋の街”の古書店でありながら、そんな特殊な本が手に入る「勉強堂」もかなり異端。

そういう本を読みながら眠ってしまったせいか、”モデルルームを見に行った際に、一緒に行った母がいきなりそこの風呂に入ってしまい、「責任をとってこの家買え!」と不動産屋に迫られる”イヤな夢を見ました。 前の家を買う前に色々物件を見て回ったせいか、実によく見るのよ、不動産の夢。

しかしここでそんな生臭い話をしても仕方ありませんので、少し昔になりますが、去年の暮れに見た夢の話しでもいたしましょう。 冬コミチラシに使ったネタですので、ご存じの方は読み飛ばしてね。

ー夢の中で目覚めた私は、自分の体がどこかおかしいことに気付きました。 そして目にした己が姿は大きな芋虫・・・じゃなく筋骨たくましい裸の白人男性。 日の光を浴びて腕や胸の産毛が金色にきらきらと輝いています・・・

「もーっ!どうしたんだよ〜?ぼんやりしちゃって〜!」(プンスカ)

その声にはっと我に返って振り返ると、声の主はサイババにそっくりの強烈アフロのでぶちん。 感嘆すべき太鼓腹は彼の金満家ぶりを、溢れんばかりの愛情に満ちた微笑みは、私が彼の愛人であることを示しています。 そして我々の傍らにはひっそりと佇むボディーガード(アラブ人)が。 顔半分をマスクで覆っていますが、首から下はなぜか裸です。

「今日はぼくちんのプールで水遊びするよ〜ん!!!」大金持ちのでぶちんのプールはもちろん総大理石。 素っ裸になった我々3人は、次々とプールに飛び込みました。 バッシャーン!ブクブクブク・・・

水中で戯れている内に、プールの底に妙な穴を見つけたアフロ。「入ってみようよ」 そう身振りで示された私とアラブ人は、彼を一人で行かせるわけにもゆかず続いて穴の中に入っていきます。

「プッハー!」 穴をくぐってやっと水面に顔を出しました。 ここはどこだ? 周りを見回した瞬間に、我々は自分たちがのっびきならない状況にあるのを把握しました。 そこには私たちに向けられた何十もの銃口。 どこから来たんだお前達は?怪しい奴らだ連行する・・・どうもプールの底は第二次世界大戦中のナチス本部に繋がっていたようです。

我々が素っ裸のまま引っ立てられて行った部屋の真ん中には、大きな黄金の玉座が。 そしてそこに座っているのは・・・「コ・コレリ大尉!?」 そうです。 当時封切られていた映画「コレリ大尉のマンドリン」のコレリ大尉ではありませんか。 

「お前らは一体何者なんだ? 一体どこから入ってきたんだ? ふーむ・・・普通なら即銃殺だが、私にも慈悲がある。 今から私のマンドリンを聴けばこのまま見逃してやろう」

・・・残念ながらそこで夢から覚め、コレリ大尉のマンドリンを拝聴することは出来ませんでしたが、この話を聞いた友人は、一言で片を付けてくれました。 「それって三木さんの前世なんですよ!」

「前世が金髪ゲイ」っつーのもちょっとイヤですけど。 それともちょっと神経イカレかけなんでしょうか。 夢から覚めた時、さすがに少し心配になってきました。 六本木でストレス発散せえというサインなのかなあ。

4月23日(火) 夢を見ていた(3)

私が実家に帰るとアメリカの大富豪の娘がホームステイに来ていました。ドアを開くと台所のテーブルにいきなり金髪娘がいるので驚く私。

そんな私の姿を見て母や妹が「助かった!」とばかりに駆け寄ってきます。

「”お座敷小唄の意味を教えてくれ”って言うから困っちゃって・・・千里説明してあげて!」と母。

「お座敷小唄」ねえ・・・♪富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町に降る雪も 雪に変わりがあるじゃなし 溶けて流れりゃみな同じ♪・・・かぁ。 うーんうーん。

”ゼア メイ ビー ノット マッチ ディファレンス・・・”

皆さんも眠りながら何かを話そうとしてフガフガ言ったことはありませんか? あれって起きた時、すごく疲れてますよね。 私はこの時、余りにもの息苦しさに夢の途中で目がさめてしまいました。 

さらば金髪娘。

睡眠中にぽっくり逝くのは脳へのこういうストレスが原因になることもあるんじゃないかと思いました。「うーん!うーん!!うーん!!!(喋ろうとしてる)・・・ぽっくり」ってね。

4月22日(月) 夢を見ていた(2)

昨夜の3本立ての夢の続きを。

どこかのバーで独り飲んでいる私。 ステージではロングドレスを着た美しいラテン系の女性歌手が、バンドをバックにムーディーに歌っています。    

♪シシカバブ・シシカバブ〜〜 世界には色んなシシカバブがある〜

フランスのシシカバブはクリームのように、蜂蜜のように甘い。 

ーまるで恋のように

モロッコのシシカバブは遠い夢の味 遙かな砂の記憶

トルコのシシカバブは勇ましい戦士のシシカバブ〜

世界には色んなシシカバブがある〜  

でも私の国のシシカバブがいちばん〜〜〜♪

「私の国」ってどこやねん? 夢の中のこと、突っ込むのをすっかり忘れてました。

4月21日(日) 夢を見ていた(1)

30分しか寝ていません。なのにその短い時間に3本立ての夢を見ていました。その内のひとつを。

・・・一人で道を歩いていました。すると辺りが突然暗くなり、頭上からにわか雨のように降ってくる羽音。

驚いて見上げると、そこには空を埋め尽くす鳥の姿が。

大きいの、小さいの、白いの、黒いの、鮮やかなの・・・彼らはてんでばらばらの姿形ですが、皆そろって口ばしに何かくわえています。

一体何をくわえているんだろう。そう思って目を凝らすと、それは小さな紙片。 見たことのない様な文字で何かがびっしりと書かれてあります。

「鳥は何かを知らせに行くんだ」 私は夢の中で思ったのです。

「でも知らずに済むことは知らない方がいい」 

どこかを目指して一心不乱に飛ぶ鳥の群れはやがて遠くの雲と混じり合って消えてゆきました。

恐ろしさや寂しさは感じませんでしたが、ただ猛烈に不安になる夢でした。何か見てはならないものを見てしまったような・・・やっぱり過労のせいでしょうかね。 私にバカンスを下さい会社様。